こんにちは、藤川ゆり子です。「視覚障害者ゆりさんの日々」へようこそお越しくださいました。 50代始めに、錐体稈体(すいたいかんたい)ジストロフィーという網膜の病気が発覚し、人生から「見えにくい/見えない世界」への強制的路線変更の「喧嘩状」をふっかけられました。なにそれ?!ありえない!とびっくりし、固まっているうちに数年経過。 ヘタレな私の網膜は、あるじを差し置き、ここ2年でさっさとお役を引退し、ほぼ全盲となりました。 還暦近い今、ようやく自分の身に起こった「中途視覚障害」という事実を、少し離れて見渡せる気持ちになりました。 初老の中途視覚障害者の主婦というスペックでは、何程のお役立ちとなる話しができるかは不明ですが、足かけ10年の経験をぽつぽつとこの番組でお話ししたいと思います。 日常の工夫、白杖、点字、スマホやパソコン、そして忘れてはならない『視覚障害者のための自立訓練』や『同行援護』 『家事援助支援』などについても語ります。 視覚障害という人生からの喧嘩状は、実は「人生を深く味わう目録」だったということに気づいた今日この頃です。 <おことわり> 病気について、各種支援について、またその感想等については、私藤川ゆり子個人が経験したこと及びその感想です。どうぞその点をご了承ください。
私は、Windows搭載のパソコンに『PC Talker』というスクリーンリーダー(画面読み上げソフト)をインストールして使用しています。パソコン作業中「コントロール、オルト、数字の8」を同時押しして、現在時刻を確認することが一番多いですね。
見える人と見えない人が、ほんのひと言を介して、同じ景色を共有することができます。愛あふれる人々のおかげで、私は本当に助けられているのです。
私のスケジュール管理は、スマホのグーグルカレンダーと、時折点字で書き写しておく紙です。昔は1ヶ月を見渡すマンスリーカレンダーがお気に入りでしたが、今は週間予定表で、自分の予定をゆっくりと調整し、確認しています。
視覚障害者にとって「タッチパネル」は手強い相手です。クレジットカード決済に際して、セキュリティ強化が大切なことも分かります。しかし、時代遅れに見える「押しボタン式」の機械は、盲人の自立生活への力強い味方だということが広まると嬉しいです。
続けていれば上達する…たとえそれが、カタツムリのような歩みでも、ある日「できてる!」と気づく喜び!私の点字自主練はゆっくり進みます。
見えない/見えにくい人にとっての探し物は、地味に苦労です。「その人に聞く」「希望を伝える」ということの大切さを感じます。
視覚障害者にとって危険な「駅ホーム・電車乗降」。自身で安全な歩行をするための技術を学ぶことの啓発イベントに参加させていただきました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250116/k10014695171000.html
(現在掲載中)
勇気をもらった本でした。
「必ずできる。もっとできる。駒澤大学陸上競技部から世界へ羽ばたく。自分を変え、選手を変え、組織を変える」
著者:大八木弘明
今年一年、ゆり日々をお聞き下さいましてありがとうございました。新年は1月13日から再開します。
素敵な日々をお祈りします!
インフルエンザからの無事回復後…しかしお聞き苦しい声、話題で、大変失礼いたしました。どうぞ皆様ご自愛くださいね。
寒さと乾燥の冬。点字を読むための指先を、大切にしたいと思います。点字のぬくもりをいとおしむ気持ちになった点字ユーザー5年生です。