日本だけ

藤瀬翔治

マスコミが伝えない事実と解説・・・超政治的課題から日々の生活情報まで

  • 10 minutes 38 seconds
    日本だけ(15) お城
    日本のお城は実に奇妙である。なにしろ城がとても小さく、どんなに大きな名古屋城、熊本城なども1000人も住めないぐらいの大きさだ。それに対して、外国の城というとまったく規模が違う。中国では北京城、南京城、トルコのイスタンブールの城、フランスのパリの城壁・・・どれもこれも威風堂々として、城の中に数万人から数10万人の市民を全部、収容できる。

    なんで日本の城は世界でももっとも小さいのだろうか?

    外国の城には市民が住んでいたが、日本のお城には不思議なことに殿様一家しか住んでいなかった?! 

    簡単に言うと、外国の戦争は「領土獲得より、奴隷獲得」であり、日本の戦争は「領土獲得だけ」だったからだ。

    ・・・・・・・・・

    ギリシャの昔から「人間は労働をすべきでは無い。労働は下賤だ」と多くの国は考えていた。今でも日本以外の国では「人生の設計は?」と質問すると「45才までに財産を築いて、遊んで暮らす」と答える。ところが日本だけは「60才で定年を迎えて、お金があっても仕事をしたい」と言う。

    この整理には直ちに異論があるだろう。主として中世ヨーロッパのプロテスタント思想と、近代共産主義の勤労の義務があるからだ。

    労働は人生、もしくは地中海周辺では原罪との関係が難しい。それは「労働」と聞いて人が何を思い浮かべるかにもよる。たとえば、湿っぽく暗い船底に閉じ込められ、鞭で打たれながら船をこぐといった労働を思い浮かべると「労働は神様から罰を下されているもの」と感じるけれど、長閑な春の日に田んぼの畦でおにぎりを頬張り、お茶を飲み、そしてタバコで一服する光景が浮かぶ人は「労働は人生そのもの」と思うだろう。

    日本のような単一民族、それに温帯の島国で異民族の外敵もほとんど来ないというところでは、「温暖な気候のもとでみんなで働こう」と言うことになるから、「人間は原罪があるから、労働という罰を受けなければならない」などという難しいことを考えなくても良い。

    日本の知識人の中には「知識」だけで教育を受け、知識を元に「考える」というプロセスをおろそかにした人たちがいて、「労働とは***である。お前らはヨーロッパの歴史を知らないのか!」と居丈高にいうので、ついついヨーロッパ流の考えになってしまうが、実は、一つ一つのことにはその国の風土や民族性に深く関係しているのである。

    労働は苦痛では無いという考えだった日本人は、戦争で領土を広げる必要があっても奴隷を獲得することは目的ではなかった。そこで、戦争というのは武士だけの問題で、庶民は戦争の間は山の方に逃げておけば良かった。庶民にとってどちらの殿様が勝っても、生活にはほとんど影響が無かったからである。

    殿様に取っては織田家か、豊臣家か、徳川家かは生死を左右することだったが、庶民は殿様の御紋がすこし変化するだけのことだからだ。戦争で守らなければならないのは殿様一家と重臣だけであり、かくして日本の城は世界でもまれに見るほど小さいものになったのである・・・

    (平成25年2月9日)

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    5 June 2014, 8:44 am
  • 12 minutes 34 seconds
    日本だけ(14) 日本がダメになって行く瞬間
    かつてあれほど光り輝いていた日本。今や、することなすことすべて虚偽ではないかと思われるほどになってしまいました。でも、もちろん、このままではいけませんので、どこに原因があるのか、何がきっかけでこんなになってしまったのか? 数回にわたって整理をして行きたいと思います。

    「japan14warmngtdyno.153-(12:37).mp3」をダウンロード

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    この表はブログでも何回か出したり、書籍に書いたり、またかのNHKもほぼ同じ表を出していますが、それでも圧倒的な誤報の数によって、多くの日本人が「世界の人が心を合わせてCO2を削減している」と固く信じています。
    北朝鮮の人のことを「洗脳されている」とよく言いますが、こちらは事実そのものを先入観で否定しているのでかなり重傷と思います。
    その原因はどこにあるのでしょうか?
    (平成24年8月4日)
    5 June 2014, 8:43 am
  • 5 minutes 18 seconds
    日本だけ(13)・・・やりたいことをやれ
    日本が元気があった頃、それは皮肉にも戦争に負けて10年から30年ぐらいの間でした。その頃の活発な日本を一つの小さな窓から見て、思い出してみます。
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    (平成23年6月19日)
    5 June 2014, 8:43 am
  • 6 minutes 12 seconds
    日本だけ(12) マン島レース
    このところ、土日にやや随筆的なものになり、ペースは順調になってきました。今回は戦後の日本産業の一つの象徴でもある、マン島レースについて書きました。
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    (平成24年6月16日(土))
    5 June 2014, 8:42 am
  • 12 minutes 19 seconds
    日本だけ(11)・・・清少納言とアフラベーン
    天照大神(女神)以来、日本人は女性を大切にし、女性が活躍してきた.その一つが清少納言、紫式部など西暦1000年前からの女流作家である。世界で女性がものを書き始めたのはそれから700年後にもなる。

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    (平成24年6月13日)
    5 June 2014, 8:42 am
  • 6 minutes 56 seconds
    日本だけ(10)・・・広島
    日本だけももっとも辛いシートにさしかかりました。明日を明るくするために私たちは直視しなければならないでしょう。
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    (平成24年6月8日)
    5 June 2014, 8:40 am
  • 7 minutes 21 seconds
    日本だけ(9) ローマ帝国と日本帝国
    世界史を見ると、ある民族は突然、大膨張して帝国を作る。それまでジッと我慢をしてきたエネルギーが爆発するのである。日本は1941年、ハワイ奇襲、プリンスオブウェールズ撃沈を機に、大帝国になった。この歴史的事実は後の植民地解放に大きな役割を果たしたのだが、日本ではほとんど知られていない。奇妙なことである。

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    「japan9tdyno.99-(7:23).mp3」をダウンロード
    5 June 2014, 8:39 am
  • 8 minutes 17 seconds
    日本だけ(8) プリンスオブウェールズ
    日本だけの第8回は第二次世界大戦の緒戦の様子です。日本の歴史上、世界の歴史上、実に大切な海戦で私たちがその詳細を知らなければならないものの一つです。科学と同じに歴史もできるだけ思想を排して事実を見つめる勇気が必要です。当時、マレー沖でなにが起こり、それが世界にどのような影響を与えたのかを話しました。

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    (平成24年6月2日)
    5 June 2014, 8:39 am
  • 7 minutes 32 seconds
    日本だけ(7)・・・止まれなかった日本
    (シリーズの7を録音して、すでにだしたと錯覚していました。)

    明治維新からやっと独立した日本が、やがて慣性力にまけて止まれなかった時期が来ました。

    「japan7bousoutdyno.77-(7:34).mp3」をダウンロード
    5 June 2014, 8:38 am
  • 7 minutes 50 seconds
    日本だけ(6) ヨーロッパとアメリカの暴虐
    今から考えるとたった100年ほど前、ヨーロッパ人やアメリカ人はそれは酷かったのです。本当に「人格のある人間」とは思えないようなことをしていたことも良く頭に入れておかないと、現在の国際関係も理解できないところがあります。私はなぜ多くの日本人が白人を尊敬し、コンプレックスを持っているのか?彼らの方が人格が低いのにと思うことも多いのです。
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    「japan6shokuminchitdyno.76-(7:51).mp3」をダウンロード




    (平成24年5月30日)
    5 June 2014, 8:38 am
  • 9 minutes 38 seconds
    日本だけ(5) 日本海海戦(白人に勝った有色人種)
    日本海海戦は近代世界史の中でも、有色人種がはっきりと白人を打ち負かした戦争として大きな出来事でした。この海戦の結果、それまで「白人に勝てないに決まっている」とあきらめていた多くの有色人種の国が「勝てるのではないか」と思い、それが植民地解放戦争へとつながりました。


    その点では日本海海戦は日本だけのことではなく、日本人が世界的偉業を成し遂げた一つだったのです。



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    (平成24年5月27日)


    「japan5nihonseatdyno.75-(9:40).mp3」をダウンロード
    5 June 2014, 8:36 am
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